-From 2-
「眠れないのか?」
近づいてくる人影の金髪が月の光に浮かび上がる。
「……さぁな、そういうあんたはどうなんだ?」
その様子を眩しそうに目を細めて見やりながらゼルガディスは尋ね返した。
「オレかぁ?」
ガウリイはいたずらっぽく笑い、ゼルガディスと並んで麓の夜景を眺める。
「オレはお前さんが出て行ったのを見てたからな。だから来た。」
とっくに寝たと思っていた相手の言葉と一緒にさりげなく肩に腕を回され、ゼルガディスは思わずガウリイを見上げた。と、啄ばむようなキスが降りてきて、あ、と思う間もなくそれが深いものへと変わってゆく。
「……ぁ…ふ………、は……」
ゆっくりと味わうように与え合うそれは穏やかだが情熱的で、やっと唇を離す頃にはあまりの心地よさにゼルガディスはガウリイにしがみつく格好になっていた。
「こんなチャンス、なかなか無いし…だろ?」
-To Diamond-
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