あたしリナ＝インバース！事もあろうが、あのレゾが復活しちゃった！しかもなんだかんだ言ってるうちにゼルはレゾに誘拐されちゃうしい……このままじゃ、あいつに何されるか分からない！なんとかして取り戻さなきゃ！


　「……リナさぁ〜ん……」
　アメリアが情けない声を出した。
　「何よ、アメリア」
　「どうするんです？ゼルガディスさん誘拐されちゃいましたよ……」
　「そうね」
　泣きそうな顔のアメリアを、あたしはあっさりいなす。
　「そんなのんきなこと言わないでくださいよ！相手はあのレゾさんですよ！ゼルガディスさん、このままじゃレゾさんに何されるか……」
　「まったくですよ！たとえこの世では聖人君子であろうと、僕の恋人のゼルガディスさんを誘拐するなんて許せません！地の果てまで追いかけて、ゼルガディスさんを取り戻します！」
　「あのね……」
　ゼロスのセリフに、あたしは脱力する。
　「違うぞゼロス。ゼルは俺の恋人だ」
　「お前まで何を言うかっ！」
　あたしのドロップキックはガウリイの頭にクリティカルヒットした。
　「いってえ……何するんだリナ！」
　「何するんだじゃないわよ……ったく……なんでこんなホモしかいないのかねえ……ゼル以外にまともなキャラってのはいないわけ！？」
　「ショタコンＶＳホモですか……なんかすごく情けないような……」
　アメリアのセリフに、全員が納得する。
　「ま、こんなところでごちゃごちゃ言ってても仕方ないわ。みんな、さっさとゼルを助けに行くわよ！」
　『おうっ！』
　全員の返事がハモり、あたしたちはゼル救出へと向かった。