-From 11-
鋭い殺気と共に、剣が一閃された。
不意討ちのそれをゼロスは空間移動でかわす。
「…ちっ」
低い舌打ち。
「…随分物騒なことをなさいますね…」
「今すぐゼルから離れろ」
「ぜっったいに嫌です。どうせガウリイさんだってゼルガディスさんにくっ付きたいだけでしょう?」
ゼルを抱き締めたまま『絶対』の所にかなりの力をこめるゼロス。
「ゼロスがゼルにくっ付いてるのが気に食わないだけだ」
「…おんなじでしょーが。それもこれも。」
「言い直しただけですよね…。」
リナとアメリアの真っ当なツッコミは無視。
「…ゼロス」
今まで無言だったゼルガディスが口を開いた。
「何ですかゼルガディスさん?」
「離せ。」
「嫌です☆」
「俺の意思は無視なのか…」
モロに落ち込むゼルガディス。
「そういうことなら…実力行使だな」
「「「何が。」」」
見事なハモリのリナ、アメリア、ゼル。
しかしゼロスはそれに納得したようできっぱりと言い切った。
「ゼルガディスさんがどちらに相応しいか勝負です!!」
-To 勝負の内容は!?-
-To Kiss・・!?-
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