「…って、何を書いてるんだリナ！アメリア！」
ゼルはこれからの行き先を聞こうとしてリナとアメリアの部屋に入って山積みにされた本を手に取り真っ赤になって怒鳴った。
「あっはっは〜♪ゼルってばこれくらいの事で怒ってちゃ折角の『おちゃめで可愛くて意地っ張りだけど恥ずかしがり屋の悲劇のプリンセス』ってキャラが台無しよぉ？」
「誰が『おちゃめで可愛くて意地っ張りだけど恥ずかしがり屋の悲劇のプリンセス』だ！！俺は基本的に『ちょっとおちゃめな、だけど暗い過去を背負ったクールな魔剣士』なんだ！」
ぎゃあぎゃあ喚いてリナ達が製作していた同人誌を破っているとステレオ放送で３方向から同じセリフが投げかけられた。
「「「赤法師レゾの下でこき使われてる時に何度も『男に寝込みを襲われそうになった』癖に」」」
「なっ！？確かに寝首を狩られそうになった事はあるが断じてそんな事実は無い！と言うかいつから居たんだゼロス！！」
「「「…………（総受けの天然だから…）」」」
そっとゼルに向けられる萌と見守る熱い眼差し。
ゼロスはゼルが混乱しまくっている所にそっと背後から抱き着いて腰をちゃっかり撫でていた。
と、その時。