第45話:歪愛

作:黒ノ緋さん


-From 29-
「やっ・・やめろ!」
「もう・・やめられませんよ」

ゼルは抵抗の印としてゼロスを自分から離れさせようとじたばたと暴れるが
ゼロスにとっては赤子が暴れるようなものなのだろう
そんなことを意にも介してないような手つきでゼルの腕を押さえつけ
冷たい岩の上に押し倒す

「ここは外だぞ!」
「場所を選べと・・・?」
「そういう意味じゃ・・・」
途中でゼルは言葉を失った。
普段開かれない瞳が開かれ残酷な笑みをはりつかせたゼロスが
まるで獲物を見るような目つきでゼルを上から見下ろしていたからだった
その存在感でゼルは全身の毛が逆立ち寒気を覚えた。

ゼロスは固まっているゼルをしりめに押さえつけていたゼルの腕を頭の上で交差させ
ゼルから外したベルトでその腕を結び、手頃な小さい岩の先端にベルトのあまった部分をかけてしまった
完全に拘束された腕のかわりにゼルはゼロスは睨む

「こうでもしないと貴方、抵抗するでしょう?」
「当たり前だ!!」
激昂したゼルにゼロスはおぉ・・とわざとらしくゼルガディスの上で肩をすくめる
ゼロスはゼルの頬に手をのせ、さも愛しそうに頬をなでる
途端ゼルはびくっと体を震わせる

「くくっ・・・そんなに僕が怖いんですか・・?ゼルガディスさん?」
ゼロスはまるで子犬のように唾液を含ませた舌でゼルの頬を舐めながら
残酷な笑いをゼルの耳元でやってみせる
ゼルはいも知れぬ悪寒に震えていた
そのままゼロスの舌はゼルガディスの首元につぅーと下降していく

「ヒッ・・・」
微かなゼルガディスの悲鳴。
ゼロスはわざとゼルガディスの服を中途半端に脱がし、
ゼルガディスの胸の突起物を少し強めに撫ではじめた。

「ひぁっあぁっ!」
ゼルガディスのこの反応にゼロスは気分をよくしたらしく更に突起物に力を入れ始める

「ひぁあっっぁあぁあっ・・あぅっ・・・くっふっ・・うぅ・」
ゼルは手袋をつけたままのゼロスの微妙な愛撫に声をださまいと必死に耐えていた
それをあらかじめ感じていたゼロスはゼルに深いキスをしながら
あまっているもういっぽうの手でゼルの下半身に手をのばして、
ゼルガディスのものに力をいれながら手を動かす

「ヤメろっ・・ぜろ・・ひぁああっ!」
途中でその動きに気付いたゼルだったが言葉の後半は完全に喘ぎ声に消えた
ゼルは、びくりと体をはねさせたあとゼロスの愛撫から逃れようと本当的に、
体をのけぞらせる・・だが、意味はなく逆にゼロスを喜ばせた

「くく・・ゼルガディスさん・・ここから見るとすっごくいやらしいですよ?」
「いやぁっはぁっああぁっん・・ひぁっ」
「ゼルガディスさんって・・ここが感じるんですよね」
するとゼロスのゼルのものにのびていた手が少し別の場所にうつり触れた

「ひぁあっ」
ゼルはそれだけでも感じ、声を抑えることも忘れる
やがてゼロスの指はその部分で最初は優しく動きじょじょに魔族の力を入れていく

「あっゃっ・・ひぁあっうっぅぐっぁあっ!ひぎっ!!あぁあっ!」
「痛い・・ですか・・?」
そういいながらもゼロスはさらにその箇所に力を入れていく
「痛いっ・・か・・ら・・力・・を・・抜い・・くっはっ・・て・・」

切れ切れになっているゼルガディスの言葉を無視し肉が食い込むような愛撫をするゼロス
「ぎっ!!あぐっ!ひぎ・・っヤメ!!痛い!!ゼロ・・スっ!いやだあぁっ」
ゼルガディスの目じりからぽろぽろと痛みによる涙がこぼれおち下の岩におちて染みていく
ゼロスはそれが楽しくてしょうがなかった
だんだん愛撫がなぶるようなものにかわっていき今や完全に暴力になっていた


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