第31話:不安。

作:紫闇さん


-From 28-
「はふっ…ゼロ……ス…」
ゼロスとゼルがディスの舌がはなれる。
二人を繋いだ銀に光る糸がきれ、ゼロスはゼルがディスから服を脱がし始めた。
やがて露になったゼルがディスの体をゼロスは愛おしく見つめると、
「わかりましたよ。ゼルがディスさん…僕は貴方からは『あの方』を消し去る事なんてできない。」
そう言った。その顔は無表情だ。
「ゼロス…?」
ゼルがディスは急に不安になった。
ゼロスに捨てられてしまうのではないのだろうかと…。俺がレゾなんかを忘れられないから…。
「でも貴方を僕で染める事は可能ですよね?」
ゼルがディスが口を開く前にそんなゼロスの声が耳元で響いた。
「え?…おいっ!ちょっああっ!」
そのあとゼロスはゼルがディスの首筋に唇を滑らせ鎖骨を通り、胸の突起物を遊ぶように舐めた。
反対側の突起物は指の腹で撫でたり、爪を立てたりした。
そうすると面白いくらいにゼルがディスは身体をびくんっとはねらせた。
「……んんんっ!!」
思わず出してしまった高い声に驚いて、あわてて片方の手で口を押さえるゼルがディス。
そしてもう片方の手でゼロスの頭を遠ざけようと必死に力を込めるがゼロスはびくともしない。
やがてだんだんとかたくなってきた突起物をゼロスは強く吸い上げた。
「んんっ!!…っぁん…っんああっ!!」
ゼルガディスの身体がのけぞり、声を押えきれなくなっていった。


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