-From 12-
突然現れたのは、滅びたはずの赤法師レゾ。
「うぎゃあああ!来るなぁっ!もう一度滅びろぉっ!変態ぢぢい!」
ゼルガディスの叫びを無視し、レゾはつかつかとゼルガディスに近づく。
「うーん、いつ見ても可愛いねえ、ゼル。私が昔してあげたこと、覚えてるかい……?ほら、ゼルが10歳ぐらいのとき……」
ずごっ!
ゼルのマッハパンチは、レゾの顔面をマトモにとらえていた。
「帰れっ、サディスト!変態!鬼畜!貴様が俺にしたことなんぞ、思い出したくもないっ!」
「レゾさんって……昔ゼルガディスさんに何をやってたんですか……?」
「あのゼルの言い方からすると、相当ひどいことやってたみたいね……」
「いたた……何するんですかレゾさん!いきなり突き飛ばしたりして!って、ああっ!僕のゼルガディスさんに何するんです!?」
ゼロスはがばっと飛び起き、ゼルガディスの右腕をつかんだ。
「僕のゼルガディスさんに手を出さないでくださいっ!」
「誰がお前のだっ!」
「何を言うのかねパシリ魔族くん。私はこれでもゼルガディスの身内だからね。君のではなく私のゼルガディスだよ」
「お前もかっ!」
レゾはすかさず、フリーになっているゼルガディスの左腕をつかむ。
「何を言ってるんですかっ!先ほどゼルガディスさんに変態ぢぢいだのサディストだのと散々言われてたくせに、まだあきらめてなかったんですか!?それに、僕にはプリーストのゼロスという名前があるんですっ!」
「だからなんだと言うのだ!?私だって、お前がしょっちゅうゼルガディスにゴキブリだの生ゴミだのと言われていることを知っているぞ!」
激しい口論の末……
「2人とも離れやがれ崩霊裂(ラ・ティルト)!!」
ずばばどばぁぁぁんっ!
赤法師レゾとゼロスは、右と左の壁に豪快にぶつかった。が、次の瞬間!
「ゼルぅぅぅぅ〜〜〜!」
どこからわいてきたのか、ガウリイがいきなりゼルガディスに抱きついた!
-To ルルさん再び!-
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