-From 14-
白熱したバトルが繰り広げられる中、勝利を勝ち取ったのはゼロスだった。
「ふふん、甘いですねぇ。所詮僕に勝つ事なんて不可能なんですよ。というわけで、ゼルガディスさんはいただきますね」
そういうと、ゼロスはゆっくりとゼルに近寄り、ゼルの猿ぐつわをはずした。
「ゼルガディスさん、心配しなくても、僕はここにいる誰よりも楽しませてあげますからね」
「お、おいっ、ゼルに何するつもりだ!?」
ガウリイの叫びは完璧無視。ゼロスはゼルのあごを優しく押し上げ――
「!!?」
ゼルが声をあげる暇もなく、ゼロスはその唇をゼルの唇に重ねていた。
「………っはぁ………って……ゼロスぅぅぅぅ!てめえ今何しやがった!」
「嫌ですねえゼルガディスさん。この勝負に勝った人はゼルガディスさんに何でもしていいって決まってたじゃないですか」
「いつ決まったんだっ!!お前が今決めたんだろう!」
「当たり♪」
「あたり、じゃねえーーーー!」
ばたばたともがいて抵抗したが、ゼルの体はゼロスにしっかりと抱きかかえられてしまった。
「ムダな抵抗はやめた方がいいですよ、ゼルガディスさん。所詮、多少腕力はあるとはいっても、僕のような魔族にはムダですからね」
耳元でささやくと、ゼロスはひょいっとゼルをかついだ。
「ではみなさん、ごきげんよう☆」
「あっ、おいこら、どこへ行く!?ゼルを返せ!」
ガウリイの叫びもむなしく、ゼロスはゼルをかかえたまま、どこかへ消え去ってしまった。
-To 山奥の小屋で……【18禁】-
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